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2014年01月12日

腰痛治療の新常識3

腰痛に関する最新の正しい情報と今までの間違っていた腰痛の概念を入れ替えましょう!
日本では腰痛で整形外科を受診すると、まずレントゲン撮影が行われます。さてそれは正しいのでしょうか?
国際腰痛学会の研究によれば腰痛の原因を診つけるのに殆どのX線撮影検査は役に立たないといっております。
欧米の先進国に比べ、X線による放射能被曝が多いのが事実です。

■画像検査についてはエビデンスをA~Dの4段階で評価したAHCPRの『成人の急性腰痛診療ガイドライン』を踏襲している。臨床検査で危険信号が認められない限り、発症後1ヶ月以内の腰痛患者に単純X線撮影は推奨されない(B)。http://1.usa.gov/uhlYSO

全腰痛患者でレッドフラッグ(危険信号)が認められるのは10%未満ですから、日本の整形外科医が腰痛診療ガイドラインの勧告に従えば画像検査実施率は1/10になるかもしれません。大幅な医療費の節約にはなりますが、経営が成り立たなくなる恐れもあります。実に歯がゆい問題です。

■腰椎の単純X線撮影は、次のレッドフラッグ(危険信号)のいずれかが存在する場合は骨折の除外診断のために推奨される。最近の重大な外傷(全年齢)・最近の軽度外傷(50歳超)・長期ステロイド使用歴・骨粗鬆症・70歳超(C)。http://1.usa.gov/uhlYSO

骨折していても症状が軽くて気づかない場合もありますから高齢者には注意しなければなりませんが、それ以外はレントゲン写真を撮る必要はないということです。腰痛だからといって何でもかんでも画像検査をしてはいけません。そんなことをするのは世界広しといえども日本だけです。

■腰部単純X線撮影の斜位像を常用することは、放射線被曝のリスクが増加するため、成人の急性腰痛患者には推奨されない(B)。http://1.usa.gov/uhlYSO

斜位像は腰椎分離症を検出するために撮影されてきましたが、成人の腰椎分離症は腰痛と無関係であることが明らかになっているため、無意味な放射線被曝は避けろという勧告です。

無駄な医療費を支払ったうえに放射能まで被曝してしまう日本の腰痛治療?いかがなものか?

情報の提供:TMSジャパン



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Posted by Dr.焼宇宙  at 06:59 │Comments(0)腰痛

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