2012年01月25日

「うがい」はやっぱり風邪に効く?ウソ・ホント


1月13~16日まで、日本体育協会の公認コーチ講習会で東京に行っていました。
22日は福岡で整形外科学の勉強会と忙しかったので、ブログの更新が遅くなりました。
今日は、「風やインフルエンザの予防に役立つお話!」

子ども発熱割合低く

 「うがい」はやっぱり風邪に効く?――。毎日うがいをする子どもは、うがいをしない子どもより、風邪などの発熱性疾患にかかりにくかったという調査結果を、静岡県の浜松医科大の野田龍也助教(公衆衛生学)らがまとめた。

 うがいは日本特有の習慣とされ、風邪などの予防効果を疑問視する研究者も多いが、野田助教は「うがいには副作用もなく、安心して推奨できる」と話している。

 野田助教によると、うがいは日本では平安時代から行われている習慣だが、欧米では「下品」な行為とみられ、ほとんど行われていない。さらに、研究者の間では、風邪などの原因となるウイルスは短時間で細胞の中に取り込まれてしまうため水では洗い流せず、うがいは予防にならないとする意見が多いという。

 野田助教は、こうした研究者の見解に反して、国内でうがいが推奨され続けていることを不思議に思い、調査を実施した。

 調査は、2006年1~2月の20日間、福岡市の保育所145か所で、2~6歳の子ども1万9595人を対象に行った。保育所で1日1回以上、水道水や緑茶などでうがいを行ったグループと、行っていないグループに分け、37・5度以上の発熱をした子どもの割合に差があるかどうかを調べた。

 その結果、うがいをする子どもが発熱する割合は0・4%だったのに対し、うがいをしない子どもは1%が発熱していた。また、緑茶でうがいをした子どもが最も発熱しにくく、食塩水、水道水の順に発熱者の割合が増えた。野田助教は「うがいで口中の環境が変わることが影響しているのではないか」とみており、「緑茶うがいの効果が高いのは、(茶に含まれる)カテキンの影響だろう」と指摘した。

(2012年1月23日 読売新聞)

  


Posted by Dr.焼宇宙  at 09:48Comments(3)健康生活